いい楽器をつくる、という目標は生涯変わらないのですが、年が変わると気持ちが新たになるのは確かで、自分のやりたいことややろうとしていることに改めて向き合うのにはよいきっかけになる気がする。

そんなことを思っていたら、たまたま点検調整で里帰りしてきた自分の楽器が一日だけ4本並ぶタイミングがありました。よい仕事ができていると確認できて、よい意味で自分の歩みに自信が持てました。楽器の寿命は長く、この先も折に触れ自分の過去の楽器を見ることになるのは間違いないので、過去の作品に後悔ばかり見えてしまうようだとたぶんすごくしんどいと思う。もちろんもっともっと上を向いていきたいですが、自信を持って過去の製作物に向き合えるのはこの仕事を続けていく上でかなり大事なことなんじゃないかと思います。

作ったものには自信を持て。反省すべきところは反省して、そして次へ向かえ。

と師サヴィーニも言っていました。

今年から少しづつ、何らかの形でサヴィーニやポッジの話を発信していこうと思っています。